5月18日(土)10:00-12:00
「視覚障害のある方に必要なツール・援助」
 講師 佐々木夏実(Dream Navigator Yokohama代表)/ 松村道夫



第3回パソコンボランティア入門セミナーが横浜ラポールで開かれました。

今回のテーマは視覚障害者のある方に必要なツール・援助です。講師はドリームナビケーター横浜の佐々木夏実さんと、松村道夫さんの講師さんです。佐々木さんが松村さんにインタビューし、佐々木さんがまとめながら次の話にいく。視覚に障害のある松村さんの見事なコンピュータさばきに会場も熱気に満ちました。


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  ラブレターを他人にみられたり、他人にお願いしなければ相手に出せないなんて、考えられますか。 視覚障害者が誰かに手紙を(特に点字が読めない人に対して)出すときには、誰かに代筆してもらわなければならないのは、 とっても恥ずかしいと思いませんか。それにプライバシーがこれでは守れません。と松村さんは話しました。「それでも出した!!」

 パソコンを使うようになって、点字が読めない人にも自分でメールを出せるようになりました (たくさんラブレターを出しているのでしょうか)。その技が今回のテーマかもしれません。

 メールソフトにたどり着くまで、ウインドウズを起動して、スタートメニューを選び、 メールソフトを選ぶその動きを音声がアナウンスしてくれます。

 メールソフトでは届いたメールを読み上げてくれます。返信では仮名漢字交じりの文書を書き込んでいくと 確認のために読み上げてくれます。(言葉では便利さが伝わらないかも)

 ところで、佐々木さんが一番苦労したサポートでは、視覚障害の人のうちに伺っていざコンピュータの前に座ろうとすると、 モニターがないことだそうです。そして、必要なサポートは、システムが立ち上がらないときや、音声がでなくなったときのサポートです。 でも、大事なことは、サポート30分、お茶が1時間30分のお友達モードをいかに作るかだとのことです。

今回のレポートは、ピアネットのメーリングリストからお届けします。


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あゆちゃんのセミナーレポート

件名 : [psv-semi] 第3回パソボラセミナーレポート
送信日時 : 2002年 6月 24日 月曜日 11:04 AM
差出人 : Umi-Senpuhji

あゆです☆
前回のパソボラセミナーレポートが、HDDが飛んだために遅れてしまいました。ごめんなさいm(_ _)m
期待されてるような大論文ではありませんが、こんな感じです。
出欠席報告も、消えてしまったので、どなたかフォローで追加お願いします。
(前回書いたときまで埋まってたのにぃ。もぉっ!)

第4回も追って送信します。



視覚障害者のある方に必要なツール・援助

今回は時期の関係もあり、天気が不安定。雨だったらどうしようと言う不安が、見事的中し、朝から土砂降りでした。 (^^;)montyさんがお迎えに着てくださって、あゆは無事にラポールへとつけました。
今回は、いつも頼りにしてたお姉様方2人がいらっしゃらないんで、会計を任されてるお姉様と、ドッキドキで始まりました。

ようやくギリギリに受付が始められるようになったのですが、始まっても、どうも人はまばらなんです。
やっぱりこの雨や、いつ降るか分からない気候だからかな、と言うのが、出にくい原因ともなるのであって。 受講者の方も、数名障害を持ってる方がいると、出席簿に書いてあって、こういう人は仕方ないのかな、とも思っていました。

今回から、無断欠席した人には抽選にはいらなくなって、出席も増えるといいなって思ってたんだけど・・・。 新横浜の駅で降りてからターミナルまでって、結構距離があるから、それを考えると雨だったら、いくのに躊躇しちゃうかもですね。 でもやっぱり、事後報告でも仕方ないだろうけど、連絡だけは絶対にいれて欲しいなぁ・・・と。今後こういう機会が増えたら、 キャンセル連絡することって、きちんと書かなくちゃなのかもですね。(本当は当たり前なのかもだけど)
そんなわけで今回は、当選40人、欠席状況が・・・ちょっと今、分かりません。(フォローお願いします)



  さて、今回はDNYの佐々木夏実さんと、松村道夫さんの、ステキな男性の2人の講師さんです。あゆは仕事で音声ブラウザーを 使うようになって、すごく興味のある講演だったから、とても楽しみ。今回一番いいと思ったのは、やはり松村さんが実演してくれて、 それに佐々木さんの詳しい解説。少し崩した口調の説明がとてもダイレクトで、受講してた人にもリアルに伝わっていいなぁっておもいました。

  あゆも実際、友達が使いたいって言っているから、もう少し細かいことを教えてあげられるようになれるかなって、 ちょっと自信がもてるような公演でした。あゆも思うんだけど、PCってお互いに楽しくないとダメだと思うんですね。 だから、打ちモモみたいな感じで、視覚障害のある人も楽しく覚えられないかなって思ってれば、ウチコミくんの紹介。 ちょっと疑問に思ったり、発想していくところに、きちんとヒットしてくれるので、聞いててもとてもスッキリでした。 一般の人が思う視覚障害者のイメージも変わったと思うし、あゆが普通に使ってるものはずいぶん使いにくいものもあるんだと、 改めて教わりました。ソフトなんて高いわけだから、プレインストールが使えなくて、新たに買い足して行くのが、 初心者には難しいなぁっておもいました。それを試させたげられる環境も、もっと身近にあるといいと思ったし、 気になっててもどうしようって思ってる人は、まだまだたくさんいると思うから、パソボラの存在も、そう言う人たちにこそ、 伝わってくれるといいなぁておもいます。

  『目が見えない人』=『画面が分からないからできない』のではなく、音に変えてあげればいいって分かっていても、 実際見て見なきゃ分かんないですからね。実演って言うのはすごくいいモノなんだなって、感じました。 また松村さんの自分のことを面白く話してくれて、佐々木さんのツッコミ具合と言うのも、とても堅く受け取りながら受講されてる方には、 また違った刺激になるかな、と、これからって言うものを、すごく期待できるものだと思います。

  実は高校時代の先生の奥さんがくるということを、名簿を見て知って、元気にしてるかなぁと思ってたら、 先生がいらっしゃってびっくり。あゆにwinを教えてくれた先生だったので、改めて、自分の原点を振り返りつつ、 あゆが困ってたときにヘルプを出していた存在の人のようになれたらな、と、思いました。

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>From あゆ



打ち込むとソフトが読み上げてくれます。


山口@e工房理事長さんのフォロー

件名 : Re: [psv-semi] 第3回パソボラセミナーレポート
送信日時 : 2002年 6月 24日 月曜日 7:27 PM
差出人 : 山口 幸子

あゆちゃん、お疲れ様でした。m(_ _)m
(あんど今日はありがとう!)

> 当選40人。 事前連絡あり欠席 8人。連絡なし欠席 5人。(お名前の部分は省略ね)
> 第4回も追って送信します。

よろしくお願いします。待ってま〜す!!

> 今後こういう機会が増えたら、キャンセル連絡することって、 きちんと書かなくちゃなのかもですね。

いやぁ、第2回からは当選はがきにしっかり書いてあるんですけどねぇ。。。
それでも第1回の時にはほとんど連絡なかったのが、
第2回以降、連絡が来る人が増えたので(あれでも(^_^;)
ずっと書かなかったら、どうなっていたんだろう?と思ってしまう。(ーー;)

> 今回一番いいと思ったのは、やはり松村さんが実演してくれて、それに佐々木さんの詳しい解説。
> 少し崩した口調の説明がとてもダイレクトで、 受講してた人にもリアルに伝わっていいなぁっておもいました。

テープ起こし用のテープをダビングしながら聞いたんですけど、なかなかよい雰囲気で楽しそうな講演でしたね。 うーん、申し込んどけば良かった(笑)

私の仕事としては、第4回のテープ起こしの手配が残っていますが、皆さんのおかげで良いセミナーが出来たと思います。 本当にありがとうございました。m(_ _)m
山口@ピアネット


反転しているところを音声ソフトが読み上げています。


松浦清美さんの感想

aSubject: [peernet:01770]
Date: Wed, 22 May 2002 09:12:01 +0900
From: 松浦 清美

こんにちは 松浦です。
セミナーも終わり、皆さんご苦労さまでした。

 視覚障害者が使用する音声ソフトがあるのは、知っていたけど間近にみるのは始めてでした。
音声が出るとはいえ、使いこなせるようになるのは、本人の努力と周囲の援助だと思います。

 「パソボラといっても、最後は友達になれるかどうか」と話されていたのが、とても印象的でした。

 貴重な体験を聞かせて下さり、ありがとうございました。これからも、よろしくお願いします。                                                               松浦



小川@ピアネット代表のコメント

Subject: [peernet:01772]
Date: Thu, 23 May 2002 06:40:45 +0900
From: Mikio Ogawa

>松浦 清美さんのメッセージから
>  音声が出るとはいえ、使いこなせるようになるのは、本人の努力と周囲の援助だと思います。

そうでしたね。講師の操作の早いこと。
僕らがマウスポインタを動かしているより正確だったなあ。


>  「パソボラといっても、最後は友達になれるかどうか」と話されていたのが、とても印象的でした。

そうですね。
1回目の梅垣さんも、実はパソボラは友達のコンピュータを直しにいったことから始まったとおっしゃってましたし、 私もそういう感覚です。ですからピアネットは、「仲間」というのを大切にしたいと思っています。

>  貴重な体験を聞かせて下さり、ありがとうございました。 これからも、よろしくお願いします。                                                             松浦

こちらこそ

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小川美紀雄