2000年度ピアネット総会 議事録

2000年のピアネットはC・S・Wを3本柱に!

1999年度事業報告

 ニューズレター20号を参照してください。

2000年度事業計画案

 2000年度のピアネットは、C・S・Wで活動していきたい。すなわち、Communication(サポートを含む)、Salon、Workの3本柱を中心に、今までの活動を継承する形で進めていきたい。(図を参照してください)

1) 各会議室の運営 Communicationの中心

<案1>99年度に引き続き、ピアネット上で各会議室を運営する。

 クライアントソフトは操作の簡単なフリーウェアで、オフライン機能を使用すればオートパイロットが可能。添付ファイルが簡単に送れる。インターネットに移行した場合、誰でも入れてしまう。またサーバーが落ちる事や突然のサービス停止は日常茶飯事らしい。
 ある意味閉ざされたネットで学ぶ事を学んでインターネットという「海」に移行するという「場」は絶対に必要である。ある意味社会的経験が薄いか欠如しているメンバーを「仲間」として持っているピアネットが全面的にインターネットに移行する事は少し怖い。
 ホストの維持や管理、その他運営にかかる経費や負担の軽減がインターネット移行にあるのならやはり反対だ。「経済的効率の優先」これが障害者の社会への参加を阻んでいる元凶の一つでありピアネットがそちらを優先する運動体に移行するとしたら「ピアネットよ汝もか?」の思いを深くせざるを得ない。

<案2>ピアネットのパソコン通信は、2000年12月31日でおしまいにし、インターネットに移行する。7月から5ヶ月間は移行期間としてだぶらして、21世紀にはインターネット一本とする。

 サーバーに関しては管理費用の形でいくらか出るのなら寺田さんの方で引き受けて貰うこともできる。Webでは掲示板等可能。メンバー制にすることも可能。MLについても投稿されたものを掲示板に自動的に掲載することもできる。
 これからもピアネットを継続していくためには、いままでのメンバーがもっと参加しやすい形態、そして新しい人も入りやすい形である事が求められていると思う。インターネットならそれが可能だ。
 ピアネットのファーストクラスでの接続がなくなれば、いままでのネットの仲間とのつながりも簡単に消えてしまう物なのだろうか。むしろインターネット接続のサポートや、インターネット上で広場を作っていく方が障害者とコミュニケーション、社会参加を目指し活動していくことができるのではないだろうか。
 担ってくれる人のリソースを拡大するためにもここを参照できる人がクライアントソフトをインストールした人に限定しているようなところで、話をすすめているよりもインフラのインターネット移行をしたほうがよいと思う。
 現状のピアネットを見ると、常連と呼ばれる少数の人たちのための連絡ボードであるような印象も受ける。新規の参加者もほとんどない状態は、インターネットへの接続が容易になったことの影響も大だと思うが、大手のパソコン通信サービスがインターネットへ移行している現状では、いわゆるパソコン通信のサービスがインターネット上でも可能という判断であると推察される。一部の連絡用として現行のホストを存続させることもやぶさかではないが、認証を用いたBBSはCGIやSSIを使えばインターネット上でもできるし、オフラインというメリットはないものの接続するという主体性は確保できる。

<総括>

 感情論で言うなら、今まで馴染んできたパソコン通信「ピアネット」が無くなってしまうのは、やはり寂しい。しかし、社会情勢の変化や、今後の展望を考えると、インターネットへの移行がむしろ自然ではないのか。今後も引き続きネット上で話し合い、7月末には結論を出したい。

2) サポート隊の運営

 ピアネットへの接続のほか、インターネットへの対応も含めて障害者と情報ネットワークのためのサポートを行う。C・S・Wの内のCommunicationを助けるものとして、位置付ける。

3) ニューズレターの編集、発刊

 3カ月に1度ニューズレターを発刊する。2000年度発刊予定は6月、8月、11月、2月の計4回。Communicationの一部として位置付ける。

4) ピアサロンの運営 Salon

 昨年に引き続き、サポート隊スキルアップ、学習会、就労グループの勉強会、定例会などパソコンを中心に交流と仲間作りの場として運営する。
 サポートを必要とする一定のニーズはあるのだが、サポートする体制がはっきりしていないため、混乱がおきている。
 まず、ピアネットの定例会としては、集まるメンバーが固定化、少数化していて機能していない。また、学習会、就労グループの勉強会の場としても、パソコンが以前の様に自由に使えない設定になっているので、不可能になっている。ワードやエクセルもパスワードがかかっていて、インターネットしか自由に使えない設定になっている。ということで、サロンの目的をピアネット体験、インターット体験、サポート隊体験、パソコン相談に絞ってはどうだろうか。
 サポートに参加できるメンバーも限られているので、ピアネットの外に向けてサポートメンバーを探さないと、外部から来る人に対して責任が持てない。昨年度は、結局同じ数人のメンバーが毎回参加することになった。
 ズバリ。インターネットに的を絞る。実機での体験はインターネット体験のみとする。後は今までどおりパソコンよろず相談。関連動向収集と情報交換。(1)の<案2>が採用されれば将来的にはファーストクラスのインストールというサポートはいらなくなる。何をサポートするかを明確にしないとやみくもに外部に呼びかけるのもどうかと思う。
 ワークと連携した形で、在宅ワークを前提とした知識の習得を目指す。独学では、用語が分からないなど、ちょっとした事で挫折しがちであるが、質問し合い励ましあう仲間を持つことで、これを克服していけるのではないか。

5) 受託業務 Work

 ピアネット内の有志を中心に引き続き業務を受託し、就労をめざす参加者のスキルアップとピアネットの財政基盤の確立をはかる。
 メジャー・マイナー制を導入し、ある程度のスキルを持った人と、これから勉強し在宅ワークを目指す人で、互いに向上していけるシステムを確立したい。営業部門やsalonと連携した形での教育部門を作ることも検討したい。
 また、源泉徴収を行い、働く上での意識向上も図りたい。

6) 5周年記念交流会

 7月15日に、ウイング上大岡のひまわりの郷でオフライン総会を行った。その後京急デパート内の居酒屋に場所を移して、交流会を行った。

規約の改正

 昨年度の総会で、コアメンバーの廃止を決定し、新たに副代表を選出したが、このため、会則が実態と合わないものとなってしまった。そこで、会則のコアメンバーに関する記述を削除し、副代表の記述に置き換える。また、同時に廃止した「コアメンバー会議」を、「運営に関する会議」に変更する。
 また、<案2>が採用された場合「パソコン通信ピアネットの運営」の部分を書き換える必要がある。

代表および副代表の選出

 代表・副代表共に留任とする。

1999年度 決算報告 および 2000年度 予算案

 ニューズレター20号を参照してください。
 なお、予算案は<案1>を前提に組まれているので、<案2>が採用された場合大きく修正される可能性があります。

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